インドネシアの電車

インドネシアの電車

インドネシアにおける電車（鉄道）は、当時のインドネシアを植民地としていたオランダが、ジャワ島で1864年に鉄道建設を開始したのが始まりとされる。

現在のインドネシアでは、首都ジャカルタ圏内を結ぶJABODETABEK鉄道と呼ばれる都市鉄道網が整備されており、総延長は150kmに及ぶ。その他、MRT1路線の建設計画があり、2014年頃に開通予定である。

スマトラ島には北部（メダン鉄道）・中部（パダン鉄道）・南部（パレンバン鉄道）の3箇所にそれぞれ独立した鉄道（電車）が存在しており、それぞれの経路は繋がっていない。ただし南部のパレンバンを中心とした鉄道（電車）は、スマトラ島南端のパンジャンからジャワ島メラクまでの航路を介して、首都ジャカルタまで乗り継ぐ事ができる。

旅客列車の等級には急行、特急のSpecial（スペシャル）、Eksekutif（エグゼクティブ）、Bisinis（ビジネス）と、普通列車のEkonomi（エコノミー）の4つがあり、エコノミーは古くて設備が悪く、ドアの付いていない車両もあり、外国人にはつらい。一方、特急列車は車体も新しく、ゆったりとしたシートとサービスで、快適である。

また、ジャカルタには日本の政府開発援助（ODA）によって建設された通勤電鉄(KRL　JABOTABEK)があり、日本で不要になった通勤電車各種が譲渡され使用されている。そうした日本の中古車両は、インドネシアでは普通列車に主に使用されていたが、近年では急行列車にも多く使用されるようになっている。

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